原価30円のコンタクトレンズが高い理由
1万円のコンタクトレンズを買うと、お店の人から次のように言われるはずです。
「3ヶ月以内にレンズが壊れたら、無料で新しいものに交換します・・・」
どうしてこのような事ができるのでしょうか?
実はコンタクトレンズをつくる費用、すなわち原価はわずか30円です。
では、それ以外の9970円は何なのでしょうか?
この価格の仕組みを知るとコンタクトをどうやって買えばいいか自然と見えてきます。
■ 製造時にメーカーが使う研究開発費
コンタクトレンズは目の角膜に直接のせて使う医療機器です。
現在、日本で売られているソフトコンタクトはジョンソン&ジョンソン、チバビジョン、ボシュロムなどアメリカに本部を置く多国籍医薬品メーカーが造っているものがほとんどです。
コンタクトレンズは角膜に傷をつけず、酸素をよく通し、清潔さを長く保つことが要求されます。
この品質を守るため、各メーカーは多額の費用を使って研究所を建て、コンタクトが人の目に及ぼす影響を調べています。
この研究開発費がレンズ価格に上乗せされているのです。
もし、研究開発費を全く使わないで外見だけよくできた粗悪カラーコンタクトをつくれば、
製造費30円だけで造れるでしょう。
しかし、劣悪な品質のため角膜障害を多発させることになります。
■ 購入時に私たちが使っている医療サービス費
もう一つの上乗せはコンタクトを買う時に必要となる医療サービス費です。
コンタクトレンズは商品のみ買っても使えない性格を持っています。

レンズの動きとフィッティング検査
(photo by U.S. Air Force)
レンズ度数を自分の近視に合わせ、レンズカーブを角膜に合わせ、まばたきに応じたレンズの動きを調節しなければなりません。
しかも、目やレンズの状態変化によって、容易に異物感や角膜の傷を引き起こす医療機器です。
このため、店でのコンタクト販売に際しては、近くの眼科で目の状態を検査し、合うレンズを処方せんとして発行する制度が取られています。
■ 医療サービスがないので安い通販
これに対し、カタログを見て注文し品物だけを送ってもらう通販は医療サービスを全く含みません。
したがって、別で眼科を受診し、処方せんが発行されていることが通販で買うための前提になります。
一番手間のかかる医療サービスを省くので通販コンタクトが安いのは当然です。
もし、処方せんなしでコンタクト購入すると、医療サービスなしで医療機器を使うことになり危険です。
コンタクトレンズを不適切に使用した場合、失明など重篤な目の障害をもたらすことがあります。その危険度から心臓ペースメーカーや人工骨と同じ高度管理医療機器に指定されています。
■ 店が使う販売経費
最後に上乗せされるのが、販売に必要ないろいろの経費です。
人件費、店舗家賃など一般管理費と、広告費が大きなものです。
通販ではコンタクト専門販売所のように多くの店舗を持つ必要がありません。
このため、一般管理費を削ることができ、その分安く売ることができます。
■ まとめ
レンズ製造費は安く、以下の4つが販売価格の大部分です。
1)医療機器の経費2つ: 研究開発費、医療サービス費
2)販売の経費2つ: 一般管理費、広告費
通販では医療サービス費と一般管理費が削られます。
■ 自分のコンタクトレンズを通販で検索
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